花豆さん
お手紙拝受。こちらはまだ肌寒い日も多いのですが午後になるとびっくりする位、暖かい日があったりしてどちらかといえば春の気分です。あちこちで花も咲いてきて世界が色づいてきています。こちらでも桜が楽しめます。ただ3月最後の日曜日にサマータイムに切り替わり一時間早くなるので朝日と共に清々しく目覚める!みたいなのはもう少し後になりそうです。
ちなみにオランダは基本雨、そして強風です。あまり山とかもない平たい国土なので、風速6メートルの風がごうごうと吹いている日とかもよくあります。なのでオランダに来る前はなんでそんなに雨が降るのに傘をささないんだろうと思っていましたが、こちらにきてよくわかりました。傘をさしても風が強すぎてさせない、なんなら壊れる。からだと。
お便りに「昨夜も寝られなかった」とあったので何か心配事が?!確かにこんな世界にいたら眠れない夜もありますよね。と思ったらまさかの猫自慢。多頭飼い羨ましい。(トップの写真の子はかんちゃんですか?)
そして小泉家には猫だけではなくどぜうさんまでいらっしゃるとは。どじょうの生態とか全然知らないので(なんとなくうなぎに似てそうとか思うくらい)、水槽から飛び出すなんてアクティブさがあるなんて!とそのタフネスさと共に驚いています。猫さんたちはどじょうに関心持ったりしないのですか?猫と一緒に魚類を育てたことがないので“常に水槽の様子を伺う猫”みたいなステレオタイプな図がほわんほわんと頭に浮かびます。どじょうそれぞれにも名前とかつけているのですか?というか見分けつくものなのですか?
そういえばうつ病って「心の風邪」と言われるくらい何気に一般的な病気でそれこそ「ダウナーな時期」というのも恒常的ではないけれどもうつ状態にかなり近しい部分もあったりするのではないかと思います。ただうつ病から治ることを「完治」じゃなくて「寛解」と表現するあたり再発も多く、なかなか難しい病気でもあるなと感じています。程度の差はそれぞれ個人差があるものの好きだろうが嫌いだろうが長く連れ添うものなんだ思っています。
「うつ病」が「うつ病」として定義される以前は「なんか今日もだるいな、身体が重いな」と思っていてもそれがなんなのかわからないという中で多くの人が苦しみ悶えていた事を想像すると「うつ病」と名付けられそれなりに相対できるようになっているのは「根性のない奴」とか「怠けてる」とかの誹謗中傷の回避や、治療薬の開発にとっては良かったのだろうななどと思ったりもします(渦中にいる人にとっては名前付けられたって「苦しいもんは苦しいし、そんなの関係ねえ!」わけなんですけど)。
そういった名付けの効能みたいなのはパッと思いつくところでは宮崎駿の映画『千と千尋の神隠し』の千やハク、水樹和佳子の漫画『イティハーサ』の仮名、真名の関係などにも見られるので言霊信仰のある日本で顕著なのかと思ってましたが西洋でも「名前の神秘性」と呼ばれる対象の名前を知れば相手を支配出来きるみたいな話があると最近知ってまぁ洋の東西問わずそういうのありますよねそりゃ,
と思つつ少し寂しい気持ちもあったりします。
今回は元本屋らしく本のタイトルなんかを出してみたぜ!となってましたがよくよくみたら一つは映画だったあたり「元」である事を実感。
追伸。夜中に書いた文を読み返して後で赤面した経験、僕もあります。更にすごいことをされた(あるいは「した」)事があります。興味があれば次回にでもその事を書いてみます。