魚の日はてんやわんやですよ(花豆より)

ウエハースさん、こんにちは。
前回のお手紙、タイトルが『日々ごはんは作るより考えるのが大変だ』だった時点でもう共感しかありませんでした。やはり日々ごはんを考えるのが大変な花豆です……。

拙著『ねこの描き方れんしゅう帖』見ていただけましたでしょうか?
先日、キャッツミャウブックスさんでその原画展が終了しました。初日から体調を崩しキャッツさんにはご迷惑をおかけしてしまいましたが、在店時は色々な方とお話できてとても楽しかったです! 原画展だったので、複製原画と上の画像のようなミニ額のみの販売になりましたが、たくさんの方に見ていただけて無事に終えることができました。ちなみに、発売から1ヶ月ほどで重版出来となりました! 皆さんのおかげです! わーい!!

さて、話はごはんに戻りますが、わが家はわたしが在宅、相方が出勤という立場上、どうしてもわたしが日々のごはんを作る担当になるのですが、夫婦共々外で働く家庭の場合も女性がごはんを作る担当になりやすいということが、どうにも納得できない問題ですね。ごはんもそうですが、洗濯掃除、小さい子がいる場合はお迎えなども、一昔前よりは改善しているかもしれませんが、まだまだ女性が担っている姿を見るにつけ、単純に、男女同じ勤務時間、家事時間になれば良いだけなのにな……ともどかしい思いです。
家事分担でいうと、わが家は掃除はお互い気付いたときに、ごはんと洗濯はわたしの担当、洗い物とゴミ出し、排水溝などの掃除は相方が担ってくれています。わたしは整理整頓が得意だけど相方は苦手、逆にわたしはヘビーな汚れに弱いけど相方は昔掃除屋のアルバイトをしていたので得意、という感じで良い塩梅に分野が分かれております。

根井さんもワンオペご苦労さまでした! ご質問にあった「夫婦でごはんを作る日を分担している際の工夫」ですが、わが家の場合は残念ながら上記の理由でごはんは分担できていないので、わたしの一存でメニューが決まる、という感じです。だいたい冷蔵庫などに何が残っているかは頭に入っているので、その日の気分とストックしている具材で決めて買い物に行きます。決めてしまえば作るだけなのですが、ストックを考慮しつつ考えるのが一番面倒な作業ですよね。でも、最終的には「わたしは今夜何が食べたい?」と自問して、むしろ特権だと思って独断で決めてしまっています。
まれに、休日相方が作ってくれるときもありますが、嬉しい反面、メニューを決めてもらったらストックで賄えるものを除いたメモをわたしが作って買い物に行ってもらっているので、完全にお任せとはいかない感じです。
それから、息子が「魚を捌きたい」と言い出したときは、冷蔵庫のストックも何も関係なく夕飯は「魚」になるし、彼が買ってくる魚次第で調理方法も変わるし、午後はスケッチから始まる解体ショーだし、キッチンはしっちゃかめっちゃかだし、生ゴミの量はすごいしで、そりゃもう半日てんやわんやですよ。メニューを考えなくて済むことと、親子の共同作業的な面では、たまには良いかなぁと思いますけどね。(たまにはね。)
ちなみに、昨夜はでっかいタラを仕入れてきて(リュックから尻尾が飛び出していて、冷蔵庫には折って入れました……)、タラのちり鍋にしました。白子もたくさん入っていたので、白子ポン酢も作りました(痛風になりそうです……)。とても一晩では食べきれなかったので、今夜もタラときのこのバター焼きになりました。

そうそう、家のリフォーム、海外ではよく自分たちで色々直している様子を見かけますね。根井さんのお宅も直されながら住まわれているんですね。ちょこちょこ直しながら住まう感じ、すごく憧れます。わが家は、ずっと頼みたいと思っていた建築士さんがいて、その方にお願いしました。あ、そうそう、あれからトントン拍子にことが運び、今月末に新しい家の引き渡しとなりました。建築士さんにも早速内見してもらって、もう第一弾の図面を見せてもらった段階です。大きく間取りが変わることはないですが、ちょこちょこ壁を出したり凹ませたりするので、自分たちではできないことは頼みますが、壁を塗るとか、ワックスかけるとか、棚つけるとか、自分たちでできることは時間の許す限り自分たちでやりたいなぁと思っています。ああしてこうして、こんな感じあんな感じ、なんて色々妄想して、多分今が一番楽しい段階かもです。すごくワクワクしています。また進捗ご報告しますね。

さて、先生業もなかなか大変そうですね。日々試行錯誤でしょうか。日本で教えるのとはまた違ってオランダで社会科をというのは、言われてみれば複雑ですね。色々な子供たちがいるなかで、言葉の問題もそれぞれですもんね。バランスを取るの本当に難しそう! それから、母校の高校で産休代理の講師をしたときのことを少し思い出しましたが、子供たちそれぞれの「やる気」の違いでも、バランスを取るのが難しかった気がします。やる気満々の子は教えれば教えただけよく吸収してくれるけれど、あまりそうでもない子には通じない。どちらにも平等に教えたいけど、どうしても差が出てしまう。差はどうしても出てしまうものだと割り切っても良かったのかもしれないですが、若かりし当時のわたしはなかなか割り切れず、どちらにも手を出せずに悶々としていたかもしれません。
それにしても、生徒さんにこの書簡の存在が知れているとは……! 根井さんやりにくそう!(苦笑)

新しくパレスチナ支援のアクリルキーホルダーを作りました!

パレスチナの件もお返事ありがとうございました。国家間の政治的な背景、欧米はとくに色々あるでしょう。でもその色々が見えてくるほど、大国の都合でパレスチナの人たち子供たちが、これほどまでの犠牲を払う理不尽がどうしても許せません。大国の都合に追従している日本もです。イスラエルの行為は国際法違反を繰り返しているし、暴挙としか言いようのないものです。これを容認してスタンダードにしてしまったら、世界中で「何でもあり」が横行してしまったら、と、本当に怖くなります。中東だけの問題ではないです。世界各国が武器の供与などの支援協力を止めて警告を発せれば、イスラエルを止めることはいくらでもできそうなものですが、未だにそれができません。暴走を始めた国があったら「いくらなんでもそれは駄目だよ」という歯止めをかけられる世界でないと、いつか本当に歯止めが効かなくなってしまうと思います。もうその入口にいるかも。
色々心配事を並べましたが、世界がどうのと言う以前に、ただシンプルに「子供を殺すな」と言いたいです。ただそれだけで、パレスチナの解放を願う理由になると思います。各国の政府に届くように、各国の市民が声を上げている現状には希望を持ちつつ、わたしもできることを続けたいと思います。

遠慮がなくなってきたはぎちゃん(笑)

そんな現状に、SNSを開くたびにストレスでクラクラしてしまう日々ですが、はーこ(はぎちゃんの愛称)をはじめ総勢4匹の猫たちが本当に癒やしになっています。はーちゃん、かわいいでしょ! 本当にかわいいんですよ〜!!(親ばか失礼いたしました。)
そうそう、名前の由来ですが、焼き物にちなんだ名前にしたのは、先代の「ちょうじろう」と「らく」からで、骨董や焼き物が好きだからという変哲もない理由です。あと「じろう」の響きも好きでして。そこからはじめて、「かんじろう」は河井寛次郎、「せと」は瀬戸物、「はぎ」は萩焼(メスは2文字というしばりもありましたね)、でももう焼き物にちなんだ「〜じろう」が尽きてしまい、「おとじろう」は「オッペケペー節」で有名らしい興行師の川上音二郎からもらいました。焼き物ではないけど、おっとりおちくんにはピッタリな名前だと思います。
「命の輝き」あふれるはーちゃんにちょっと振り回され気味な先輩猫たちですが、でも気づくと窓辺に並べたベッドにきれいに4匹入っていたり、ダイニングテーブルに4匹乗っかっていたり、ベッドに横たわれば4匹集まってきたり、なんだか全員仲が良くてちょっとびっくりしています。家が狭いからかなぁ?

おとせとが来たばかりの頃のお気に入りの写真です。

とりあえず、わが家はとても平和です。
あ、そうそう気候ですが、昨日は夏みたいに暑かったんですが、今日は長袖でも寒いくらいに冷えています。徐々に秋が深まり……的な感じではなく、寒暖差、すごく激しいです!
根井さんも体調の管理、くれぐれもお気をつけください。
ではでは、また!