日々は目まぐるしく変化していきます(ウエハースより)

花豆さん遅くなりましたが明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。(太陰暦ならまだ新年明けてそこまで経っていないはず……)。
お手紙内容もりもりでしたね。猫のはぎちゃんの呼び名のくだりは「はぎ」で既に2音なのに「はこ」とはどうして?と笑いながら拝読しました。宝珠の玉は少し調べてみたら如意宝珠という願いが叶う玉なようですが、年始に描くというのはいい習慣ですね。何年も続けていくと描き手の変化も見られて楽しいだけでなく貴重なものになりそうな気がしました。

習慣といえば日記続いてますか?実は僕も簡単な記録としての日記を1年ちょっと前から続けています。ちなみに10年日記というアプリを使っています(文芸ユニットるるるるんの日記で確かかとうさんが紹介していて使い始めました)。続けていくと過去のも見れてなかなか貴重になるかは別として楽しいです。

昨年末は年の瀬の慌ただしい中、少しでしたがお会いできてよかったです。日本には1年半ぶりの帰国だったのですが僕の場合、オランダに移り住んでから初の海外でもありました。日本が懐かしいとかホームシックみたいなのはなかったのですが久しぶりに友人たちと会えたり居酒屋とかに行けたのが楽しくて嬉しかったです(オランダは外食が高い高い、高すぎる!ので基本自炊です。日本の居酒屋、もとい「酒場」最高です!)。

小泉家は年始早々、入院騒ぎで大変でしたね。大事には至らなかったようでホッとしました。実はこちらも年始からなかなか激動でした。帰国している間に平日働いていた仕事先からなんと解雇のお手紙(正確には雇用期間満了との事)が届き、そのまま失業と相成り、驚き、桃の木、山椒の木(ブリキに狸に蓄音機)と思わず一人ごちる年明けでした(中学生に社会を教える仕事とはまた別です)。
この会社からは前にも解雇のお手紙が家に届いて「なにこれ?」と上司に聞いたら「システムエラーによる誤発送だ。」と言われた事があったので(「ごめん」とかそいういうのはない。「システムエラーで解雇の手紙が発送されるってどんなシステムやねん」と大変な衝撃でした)、なので今回もまたなんかエラーかと思い、確認したら「それは残念だが本当だ」と言われてしまい映画とかでたまにある「ある朝、会社に行ったらエントランスのドアが開かず、警備の人からオフィスデスクに置いていた私物を詰め込んだ段ボールを渡され、会社の前で立ち尽くす」に近い感覚を味わえて一人「おおっ!」となってました。まぁオフィスワークでもないのでそんな私物とかも一切なかったんですけど……。
さすがに事前に面談とかそういうのなしで勤務が終了になるのはこちらでもあまりないみたいでちょっと驚かれたりしています。
まさか一時帰国している間に失業しているとは夢にも思いませんでしたが、そう滅多にする体験でもなさそうなので「珍しい体験をした」と思うようにしています(すごくやりがいがあって楽しい仕事というわけでもないのでまぁ)。

 

そういえば日本ではインフルエンザが流行ってますが小泉家の皆様は大丈夫ですか?うちの子は多分年末年始の帰国中に菌をもらってきてオランダに戻ってきてから発熱が何日が続きました。発熱したのはオランダに戻ってきてから3日後からだったのですが少し調べてみたらインフルエンザの潜伏期間は1日から4日くらいなようなので可能性としては高そう。
思い返すと帰国の日は羽田の保安検査過ぎたあたりの通路で突然マーライオンのようにゲロゲローと吐きだしたので、あの頃からもう体調が変だったのかなぁと思ったりしました(あれは大変だった…近くにいた人がウエットタオルくれたりとみんな優しくて助けてもらいました)。うちの子はどうやら乗り物酔いしやすいようで、今回は行きの飛行機でも酔ったり頭が痛くなったりとかしてトランジットの待ち時間中ずっと寝ていたりしたので、乗り物酔いに疲労が加わったかとかかなと、その時は思っていたのですが潜伏期間とか加味するとあの時点でも少しおかしかったのかもしれません。とはいえ発熱前日には学校にも行っているのでオランダに戻ってきてから何かしらの菌をもらった可能性もありますが。

例年はどうなのか知りませんがオランダでもインフルエンザは流行しているみたいでニュースにもなっていたようです。ただこちらでは発熱が数日続くくらいではお医者さんに行かないので(そもそも予約とれない)「パラセタモール」という解熱剤を飲ませるでおしまいな事ほとんどです。
こちらでは病院に行くにはまずホームドクターに相談する必要があるのですがそこで予約取るのがなかなか大変で、せっかく取れて診察受けても「パラセタモール飲んで様子見て」だったりするくらい定番のお薬です。
(※こちらに詳しいです→オランダのかかりつけ医で定番!「パラセタモール」とは?
インフルくらいだと予約して診断の日を待つ間に熱が下がって診断受ける頃にはすでに全快なんて事もありそうなので、そんな国でも「インフルエンザ流行中」と把握できるという事は相当な人がなっているんだろうなと理解しています。

ちなみにホームドクターは慢性的に足りないみたいで、予約云々よりも前にホームドクターになってくれる人を探すのがなかなか大変な状況が続いています(多分オランダ全国的に)。「近所だからこの人」と思っても「もう満員なので他のドクターを探してください」とか「現在新規の受付はしていません」とかザラで健康保険には入ったけれどホームドクターが見つからない。という話をしばしば耳にします。我が家も見つかるまで結構時間かかりました。
日本みたいに気軽に病院に行けちゃうのも問題だなぁと思う部分もありますが、何かあったらすぐに行ける日本の医療体制は良いものだと改めて思います。
一応オランダの体制もフォローしておきますと、うちの子が耳の上をぶつけて怪我した時はすぐに見てくれて対処してくれました。なのでいつもいつも予約して待たないといけないというわけではないです。子どもの異常とか出血した怪我とかは当日でも見てくれるようです。

僕は毎度、子供が病気になると次に自分が病気に罹るというのがほぼお決まりのコースなのですが、今回はなんとか阻止できました。んが、代わりに腰の張りがえらいことになってしまい、しかもそればしばらく続いていたので結構難儀していました。幸い今はだいぶ良くなって普通に生活できているのですが、子供がまた咳コンコンしだしてて戦々恐々としています。

平日の仕事は無くなったものの3月にある卒業式やら4月の進級やらの入学の準備などもあり、なんだかかんだでばたついている日々が続いてますので引き続き気をつけたいと思います。
小泉さんも展示は終わったかと思いますが、引っ越しの準備などもあり、引き続きお忙しいと思いますのでお身体第一にお過ごしください。僕の方は身体のことを何かと気をつけて過ごさないといけない年齢になってきたなと感じる昨今です。

 

ところで今回使用している写真を見て何か気づきませんか?
実は新しい猫を家に迎え入れた……わけではなく子供のクラスメイトの家の猫を1週間ほど預かったのでした。生後5ヶ月のロシアンブルーの甘えんボーイ。

本格的に預かる前に1回数時間のトライアル滞在をさせて、その時はセナも興味津々でこれなら大丈夫かな?と思ったのですが数時間と数日では勝手が違ったようで、セナはしばらく警戒モードで最初の1日は隔離して2日目も寝る時、家を不在にする時(極力減らした)は隔離していました。仲良くなるまではいかないのですが3日目くらいからセナも落ち着いてきて、相変わらずシャーと威嚇はするものの、鼻をクンクンしたりする姿も見られるようになりました。ロシアンブルーの方は家にもすぐ慣れて、あちこち探索していたのですが、何よりセナに興味津々で、常にセナの後ろをついて回ってました。
時々「遊んでー!」と走って追いかけ回して、叩かれたりしていましたが全然めげない……。1週間では仲良くなるまではいかなかったのですが少しずつ距離が縮まるのを見れるのは大変可愛く、そして何より猫が複数いる、多頭飼いの多幸感に脳汁どばどばでした。旅行とかする際に大変ですがいつかまた多頭飼いもしたいなぁと思うことしきりでした。

セナはロシアブルーの子がいなくなってかなり伸び伸びとしていたのですが甘えんボーイの方は自宅でもセナの姿を探しているようだったと飼い主さんに言われました。

ふっと顔を上げて世界を見渡すと相も変わらず胸が潰れるようなニュースがたくさん流れてきますが、身近な小さな喜びを慈しみ、とりあえず今は新居のニュースと『ねこの描き方れんしゅう帖』(3刷おめでとうございます!)のさらなる重版になることを心待ちにしつつ今回はこの辺で。

追伸
そうそう連れ合いがオンラインショップをついに開設しました。
主にEU圏向けにではありますが一応ワールドワイドに発送対応するそうです。よかったら覗いてみてください。

Cometto Panto Markt

 
最近のこちらの朝は朝焼けが綺麗だったり、モヤがすごいかかっていたりという感じです