ウエハースさん、こんにちは。先日はお手紙ありがとうございました。
こちらは雨だと急に冷え込みますが、夏のように暑い日も出てきました。着るものに悩む時季ですよねー。
そして、今年の夏も長くて暑いのかなぁ。
オランダは秋から冬にかけて太陽が出ないので季節性の鬱に悩まされる人も多いとのことですが、春はやはり晴れて気持ちの良い季節なのでしょうか。日照時間の少ない季節はビタミンDのサプリが必須なんですね、なるほど、当たり前だけど人間も生き物なんだなぁと実感します。ビタミン大事。
前のお手紙で卒業式のことをお聞きしましたが、わたしも「式」は苦手です。えらい先生の話ってどうしてあんなに退屈で眠たくなってしまうのか問題。そういえば、自分のでも子のでも、卒業式で泣いたことは一度もないけど、子の中学の最後の保護者会で先生方が軒並み感涙されていて、ちょっとびっくりしたついでにわたしももらい泣きしそうになりました。「式」みたいに改まっているときより、先生方の挨拶に実感がこもっていて良かったんですよね。あ、でも、子の中学の卒業は、義務教育が終わるというのもあり、子から手が離れる実感があって一番胸に来るものがあったかもしれないです。根井さんとこはまだお子さん小さいですが、でもきっとあっという間ですよー。根井さん泣くんじゃないかなー(笑)。
根井さんは今月フルマラソンに出場されるんですね。次のお手紙をいただく頃には、そんなお話もお聞かせいただけるでしょうか。ジョギングの調子はいかがですか? わたしの趣味のボルダリングは自宅の引越しなどでバタバタしていて、先日やっと2ヶ月弱ぶりで行けましたが、体力も頭もついていけずグレード下がる一方です……。再開したときは身も心もボロボロでちょっと落ち込みましたが、まあ仕方ない、また細々と続けて現状維持できるように頑張ります! ボロボロではあるけど、やっぱりすごく楽しいのでできる限りずっと続けたいです。またいつかご一緒できたらいいですね。
さて、わが家は3月後半に引越しをいたしました! 無事?と言っていいのかわからないくらいまあ大変で、もう二度と(しないとは思うけど)引越ししたくない! と思いました(笑)。引越しの日にちは業者の関係で決まっていたので、その日に向けてとにかく片付けまくる日々だったのですが、元わが家、狭小なわりに収納が多く、片付けを怠っていたわたしがいけないんですが、屋根裏やロフトが魔窟と化していたため、着手したらまあ大変で……。わたしの場合イラストの原画が溜まっていく一方なので、前回の引越しからさらに増えた原画を仕分けしたり、思い出のフィルム写真を(手を止め眺めつつ)選別したりしながら、ひたすら荷物をダンボールに詰めました。屋根裏からは、わたしのイラストだけでなく学生時代のデッサンや水彩画や作品、祖父の油絵(油画家だったのです)なども出てくるし、キャンプ用具もあり、鯉のぼりや端午の節句飾りもあり、と、色々なものが出るわ出るわ、でした。

それから、新居の2部屋分を自分たちで壁塗りすることになっていたのですが、リフォーム工事のスケジュールも押してしまっていて、壁塗りができたのが引越し前日という鬼スケジュールとなり……。それでも大学時代の友人3人が助っ人に来てくれて、大変ながらも久しぶりに会う友人たちとたくさん笑いながら塗ったりやいのやいのふざけたりして、引越しの束の間なんだかすごく良い時間となりました。

夕飯をみんなで一緒に食べた後、わたしは旧居で片付けの最終作業、相方は新居でリビングのフローリングのワックスがけを手分けして行い、あ、その前に夕方猫たちを猫ホテルに預けに行き(四畳半ほどの一室に4匹まとめて預かってくれる安心のホテルでした。店主さん曰く、すぐに慣れたおちくんは大物ですね、とな。)、翌日も朝からダンボール詰めと片付け、そして午後からいよいよ引越し、ドガーーッとトラックで2往復で運び、ダンボールだらけの新居に一泊預けていた猫たちを迎えに行って放ち、とりあえずの居場所と寝られる環境だけ整えて、怒涛の数日間が終わりました。
引越しの前後数日は、片時も止まっていないんじゃないか?と思うくらい、とにかくずっと動いていました。引越しってこんな感じでしたっけ? あ、でも根井さんはオランダに移住されるお引越しをご経験のはずだから、もしかしてもっともっと大変だったのでは??
とにもかくにも無事引越しを終え、猫たちもすぐに新居に慣れてくれて、ホッとしましたー! というか新居、控えめに言ってめちゃくちゃ居心地が良くて最高です! 住んでみて気づく、設計の妙というか素晴らしさを日々ひしひしと感じています。設計士さん、工務店さん、大工さん、ありがとうございました…(感涙)! 猫たちものびのびしていて本当によかったです。
引越しは二度としたくないけど、壁塗りで友人たちに会えてうれしかったし、終わってみれば良き思い出となりました。

……と、勢いにまかせて一気に書いてしまいましたが、読みにくかったらごめんなさい。
引越し前後のドタバタな日々が過ぎ、今はちょっと腑抜けになっています。疲れないように少しずつね…とメンタルの主治医に言われていたのに、結局落ち着かなくて新居も急いで片付けてしまったので、落ち着きはしましたが、ドッと来ないように、まあここからはぼちぼちやりたいと思いますー。
平穏な日常とは裏腹に、世界情勢の不穏さと悪化していくパレスチナの現状に、ずっと気持ちに暗雲が垂れ込めてしまっていますが、次回のお手紙には、松戸で開催された展覧会『パレスチナ あたたかい家 in 松戸』に出品したことや、これからキャッツミャウブックスさんで予定している『ねこの描き方れんしゅう帖』のワークショップのことなど、制作や活動についても書けたらいいなと思っています。
季節の変わり目ですので、根井さんもご自愛くださいませ。
またお手紙楽しみにしています!