ウエハースさん、こんにちは!
こちらは週ごとに気温が上下し、季節の変わり目を実感しています。今週は暖かい方の週です。
わたしは3月末の生まれなので桜の季節がとくに好きで、まだ開花はしていませんが、今年も楽しみにしています。
前回のお手紙がお正月のすったもんだなどだったので、また少し期間が開いてしまいましたが、根井家もなかなかバタバタしたお正月だったようですね。小さなお子さんがいると思いがけないときに発熱したり体調を崩したりしますよね。空港でマーライオンのように……笑っちゃいけないけど、根井さんの大変さとオロオロ感が伝わって、ちょっと笑ってしまいました。そういうピンチの時はとくに、周りの人たちの親切が身に沁みますね。そうそう、わが家の息子が保育園の頃の節分のときに、リビングで大量のウン◯をお漏らししてしまい、てんやわんやで片付けている最中に鬼のお面をつけた相方が「鬼だぞ〜」と帰ってきて「それどころじゃない!」と豆で追い払ったのが、今では良き思い出です(笑)。
ホームドクターのお話も興味深かったです。見つけて決めなくちゃいけないんだー。でもかかりつけ医って安心だし、緊急時はすぐに診てもらえるなら良いですね。医療面でもお国柄というか、国によってそれぞれ違うものなんですね。とにもかくにも、根井家の皆さんご無事で何よりでした。
それから、ロシアンブルーの甘えんボーイ、かわいい! 興味津々でセナさんが大好きなんですね。でもセナさんの迷惑そうな顔も浮かびます。少しずつ距離を縮める猫たちの姿って本当に愛おしいですよね。今回は一週間だけだったようですが、またの機会があるといいですね。しかしロシアンブルーさん、帰宅後セナさんを探していたなんてちょっと切ない……ぜひまたの機会を!
多頭飼いはいいですよ〜。見ているだけで和みますし、猫対猫、猫対人間のそれぞれの関係があって、とても面白いです。わが家の場合、おちくんは姉のせとには頭が上がらずやりこめられているけど、たまに不満がたまるとかんちゃんを寝ていたベッドから追い出したりなんかして、結局かんちゃんは何もしてないのにとばっちり……みたいなこともあったり。でも体の大きいかんちゃんは本気を出せばちゃんとそんなおちくんを叱りもします。たまに甘い肉球パンチもくり出しますが、爪は出してないし、優しい兄貴なんですよ、かんちゃん。そんななか、はこ(はぎ)は、猫もみんな好き、人間もみんな好きという感じでまったく屈託がなく、天真爛漫、天衣無縫、天使が舞い降りた、いや神様かもしれない、などと日々言葉を探すのに苦労してしまうくらい、まあ何と言うか、めちゃくちゃかわいいのです! あ、なんかちょっと話がずれましたが、みんなが大好きなはこが加わることでよりまとまったというか、丸く収まった感がとてもあります。ちなみに、4匹目を迎えることに消極的だった相方と息子は今完全にメロメロで、毎日「はこはこ」言っています。ほらー、迎えて正解だったじゃーん。

1月末〜2月中旬まで、谷中のひるねこブックスさんでのグループ展『ねこのひるね展』に参加しました。初めてご一緒する作家さんもいらっしゃって、刺激的で楽しかったし、和気あいあいとした雰囲気でとても癒やされました。
わたしは、世界中の人も猫も温かい寝床で穏やかなひるねができることを願い、パレスチナの街を闊歩している黒猫のシリーズの作品を出品しました。一部画像を載せますね。できることは人それぞれで、わたしはたまたま絵を描いているので、パレスチナへの連帯を絵で表現しました。人それぞれ、できることをできる範囲で、置かれた場所で、できたらいいなと思います。アフガニスタンで長年支援を続けられていた中村哲さんが志にされていた「照一隅(一隅を照らす)」という言葉(最澄の言葉で「自分のいる場所で精一杯に尽くすこと」という意味です)がわたしはとても好きです。
そうそう、新居のリフォームは大詰めです。というか間に合うのか??というかなりギリギリの感じです(汗)。 本格的に工事が始まって、あれよあれよと進み、週1回定例の打ち合わせで現地へ行って様子を伺いながら、細かい仕様や棚の寸法などを決めたりしました。そして今日最後の現地打ち合わせを終え、あと一週間で完成して(?)ついに引越し(のはず?)です! 次回のお手紙には新居の様子も書けそうです。

とても素敵な設計士さんと工務店さんで、本当に細部までヒアリングしてもらって、話し合って、丁寧に作業してもらっているし、古家を半スケルトン状態にしてから壁を貼ったり棚を設置したりしているので、こんなふうに家って出来てるんだー、作られているんだーと、毎回驚きとフムフムを感じながらその過程を見ることができたし、家に対してもすごく愛着がわくし、まじで感動です!
それから、予算削減ということもあり、一部の壁塗りと床のワックスがけを自分たちでやることにしました。大学時代の友人に声をかけて3名確保。それもとても楽しみです。

今は新居への引越し準備で現居の片付けをしています。棚の奥のあそこには一体何が入っているのか……? と、もはや自分でも把握できていない収納という収納をひっくり返して、こんなものが入ってたのか! と毎度驚きながら色々なものを捨てまくっています。でも、ここには住んで14年になるのですが、その間に少しずつたまり続けたモノたちを一旦見直して整理して片付けて、あそこには何、ここには何が入っているということをすべて把握できている状態ってすごく気持ちがいいですね。(普通はそれが当たり前なのかな?笑)というか、把握できないものは持つべきじゃないのかもしれないですね。
とはいえ、新居はもちろん楽しみですが、今の家に住むのもあと一週間と思うとやはりちょっとさみしいです。息子はほとんどこの家の記憶しかないと思うので尚更かも。ご近所ママ友繋がりなどの友人知人もたくさんいるし、とても住みやすくて楽しい街だし、離れがたい気持ちがすごく強いです。そうそう、前に仁尾智さんと一緒にキャッツミャウブックスさんにお邪魔したときにわたしが「引越し先で友達できるかな〜?」と呟いたら、キャッツさん仁尾さんに「普通もうこの年で引越して新しい友達なんてできないよ!」とつっ込まれて笑ったのですが、今の街は繋がりが強くて多い特殊な街なのかもしれないです。新居で新しい友達ができるかはともかく、同じ沿線だしちょくちょくこの街には用事もあるので、あまり「離れる」という感覚ではなく、しぶとく通おうと思っています。
遠くオランダから、無事に引越しできることを祈っていただけたら嬉しいです。
根井さんもご自愛ください。また近況のお手紙楽しみにしています。