ウエハースさん、こんにちは。
こちらは暑く長い夏も終わり、やっと秋になりました。お天気のあやしい今日なんかはもはやニットのカーディガンでは寒いくらいになりました。またちょっとご無沙汰してしまいましたが、お変わりありませんか?
おちくんがまるでそう決めているかのように毎晩必ずわたしの脇にくっついてきて人間の子供みたいに一緒に寝ます。かわいすぎて悶絶するのを堪えつつ、腕枕のせいで肩が凝りつつ、これは本当に猫なのか? と問いつつ、でも癒やされてすっと寝落ちしてしまいます。寝るときは、猫嫌いの(笑)せと以外の3匹がわたしの周りにくっついてきます。



そうそう、今春の引越しの際にけっこうな量の服を処分したのはよかったのですが、この季節に着るものがあんまりない! と焦っています。でもまあこのくらいの時季は短いしな〜とも思ったり。
わたしは毎年恒例の繁忙期で(というのは、2018年から担当している文具メーカーさんのダイアリーとカレンダーのイラストをこの時期に描き下ろしているからです)、それに重なるかたちで今夏は色々なお仕事もいただいてなかなかバタついておりました。
ダイアリーとカレンダーのイラストは、もう少しで10周年になるのでわりと手順を心得てきていて、慣れない頃は時間配分や作業も手探りであまり休めなかった印象でしたが、最近はちゃんと休んでボルダリングなんかも定期的に行けちゃったりなんかしてたので、繁忙期とは言いつつも、けっこう余裕を持って出来たように思います。
諸々告知時期などの都合もあるので、ほかにどんなお仕事をしていたのかは具体的に書けないのですが、できるようになったら告知しますので、色々楽しみにしていてくださいね!
あ、でもこれはちょっと書いても大丈夫かな……? 根井さんにもご相談させていただいていた、根井さんの住んでいる国の出版社さんからいただいたご依頼、さくさくとお話が進みまして、この(まるで英語の苦手な)わたしが翻訳サイトを駆使しつつやりとりを重ね、とある本のイラストを担当しまして、 表紙カバーイラストと内部の挿画を数点描き下ろしました! わー! なんとー!!(自分で…笑)
最初にご依頼をいただいたときには、日々増えるスパムメールと間違えて捨てかけてしまいましたが、どうも本当っぽいというところから、根井さんにご相談して、実在する会社であることを確かめていただき、ご依頼を受け、やりとりし、イラストを送って、先日無事作業を終えました。全然読めないと思うけど、本のかたちになって見られる日がものすごく楽しみです! 根井さん、本屋さんに並んでいたら写真撮ってきてくださいー。

ここ最近といえば、そんな繁忙期とボルダリングと母の病院に付き添ったり家で手伝いをしたりと、とくに上がったり下がったりのない穏やかな日が続いていました。そうそう、一時期ボルダリングに通う気になれなかったり時間がなかったりしてすっかり落ちていた体力に危機感を覚えてから、わりと躍起になってボルダリングに通うことが多くなり、久しぶりにそのジムのグレードで3級を完登できたりして喜んでいたのですが、少々無理がたたり、左手の中指が腫れて痛くなってしまいました。以前同じように右手の中指を痛めて剥離骨折したことがあったので心配になって念のため整形外科に行ってみたら、骨折などはなかったですがリハビリに通うことになり、1〜2週間に1回マッサージしてもらっています。でも、通っているジムのスタッフの女性と話したときに手を見せてもらったら、まあわたしの比じゃないくらい盛大に腫れて曲がっていて、わたしなんてまだまだ全然きれいな手じゃん! 全然大丈夫じゃん! むしろ鍛錬が足りないじゃん! もっと登らなきゃじゃん! となり、リハビリに通っていることが恥ずかしくなってきたのでそろそろリハビリはやめようと思っています。え? 何か間違ってる?? そんなボルダリングライフです。
ちょっと前になりますが、9月は引越しをする前に住んでいた街で氏神様の神社の例大祭がありまして、わたしも毎年半纏を着てお神輿を担いでいまして、今年もまた、引越し後ははじめてですが、担ぎました。小さな街で練り歩く範囲も狭い規模の小さなお神輿ですが、年々賑やかになってきていてすごく元気なお祭りなんですよ。途中、男神輿と女神輿に別れたりするのですが、女神輿の迫力すごいんですよ(笑)。わたしも束の間また元地元の友人たちに会えて、一緒に担いで、お酒飲んで、とっても楽しかったです。しかし今年は本当に暑かったので半纏まで染みて湿るくらい全身びしょびしょの汗だくになりました。また来年も、これからもできる限りずっと、担ぎますよー!

そうそう、もう一つ近況としては、わが家のリフォームの設計をしてくださった設計士さんが、カメラマンさんを連れて竣工写真を撮りに来てくれました。本当は引越し前の家具のない状態で撮りたかったのですが、何せ完成と同時に大慌てで引越ししたのと、落ち着いた頃には真夏になり暑すぎたのでこのタイミングになりました。設計士さんは気心の知れた友人でもあるので、近所の洋菓子屋さんで買って来ていただいたケーキを食べるなどしながら、和気あいあいと楽しく過ごしました。
猫も入っていたら良いねと、せちこ(せと)をフレームに入れてもらったり、おちくん(来客を全く気にせず寝室で爆睡していた)を連れてきて膝に乗せて撮ってもらったり。おちくんは寝ぼけていたのかは不明ですが終始大人しくて、「かわいいー!!」「まるでぬいぐるみですね!!」と黄色い歓声をもらい、いつものおちくんのまじヤバいかわいさが十分に伝わったので、母は大満足でございました。
かんちゃんはベッドの下に隠れていましたが、動物好きのカメラマンさんが呼んだら出てきてくれて愛でていただけたのでよかったです。
はこちゃんはというと……、玄関のピンポンが鳴ると同時に素早く、まるで最初からいなかったかのようにどこかに消えてしまい、皆さんが帰られてしばらくしてからやっとおずおずと出てきました。はこはこんなにかわいいのに(親バカ)、家族には愛想を振りまきまくるのに、その姿を全世界に見てもらいたいのに、本当に人見知りです……。(そこがまた我々にはかわいいんですけどね。笑)
話は急に変わりますが、そうそう、一人旅の話。前のお手紙を拝読していて、学生時代に女友達と二人で沖縄や奄美の離島を旅していたことを思い出しました。(あ、一人旅じゃない!笑)
キャンプ場のないところではおもに適当なところで野宿をしていたのですが、コンクリのあばら家みたいなところで寝ていたら深夜バイクが停まって人が入って来て、ちょっと身構えました。それはハブ獲りのおじさんでした。現地の言葉で大半聞き取れなかったのですが、おじさんは戦中戦後のお話をたくさんしてくれて、またハブ獲りに戻っていきました。でもあちらも驚いたかもしれませんね。
それ以外でも、船着き場の屋根の下や公民館の野外ステージ的なところ、建物の外階段などでも野宿をしました。すごく楽しくて良き思い出ですが、車やバイクの音など人の気配を感じるとやはり少し怖くて、その友達が「一番怖いのは人間だよね…」と呟いていたのが印象的でした。たしかに、女性の一人旅は危険度が上がってしまいますよね。うぬぬ……。
そういえば、ブリュッセルに行かれたとのこと、素敵ですね! 日本は島国なので海外がリアルに海外ですが、ヨーロッパは陸続きなので気軽に国境を超える感じが良いですね。それでも気候や土地や文化も違うので、外国に行く感じは強いんでしょうか。ビールとチョコ、美味しそうだなぁ、いいなぁ。
日本はまた「戦争前夜」に近づきそうな内閣が発足しました。本当に憂鬱。
わたしの父が亡くなったのは一昨年の9月なのですが、その翌月にハマスの奇襲攻撃からイスラエルが爆撃を激化させてパレスチナが本当に酷い状況となり、アメリカではトランプ大統領が再び就任し、日本でも高市内閣が発足と、世界的な右傾化と、理不尽な戦争や占領、各地で虐殺が起きていることを、もし父が生きていたら今どんな顔をするかな、一緒にどんな話ができるかな、としばしば考えてしまいます。
わが家のお仏壇コーナー(父と歴代猫たちの写真が一緒に置いてあります)に、おちょこに入れたお水をお供えして手を合わせるようにしているのですが、毎朝祈るのは、「世界平和」と「家内安全」です。壮大な祈りごとをされて、父もあちらで困っているかもしれないですね。いや、壮大ではなく、祈ることでもなく、当たり前に世界が平和になってくれたらいいのに、と思います。
「歴史から学ぶ」のは「歴史は繰り返す」ということ、とは思いたくないですね。できることはまだまだたくさんあるはず。
そういえば、パレスチナ連帯の活動を通じて友人がたくさん出来ました。みんなとても優しくてとても心強いです。色々なことを考えるきっかけをもらっています。あらゆる問題が山積しているかもしれませんが、希望もまたたくさんあると信じたいです。
わたしもできることからコツコツとやっていければと思います。
根井さんは新しいお仕事いかがですか? 急にフルタイムのお仕事なので色々大変なのでは? はじめは身体もしんどいかもしれないですし、マラソンの時間を取るのも大変ですよね。ていうか、どんなお仕事をされているのか全然わからないので、もしさしつかえなどありませんでしたらお仕事のお話もお聞きしたいですー。その後のお家のお話などもー。
そちらも寒くなってきたかと思いますのでくれぐれもご自愛ください。それではまた!

