ウエハースさん、こんにちは。
バタバタしていたらまたお手紙が遅くなってしまいました。
光の速さで過ぎ去っていく日々ですが、この春は久しぶりに高校時代の友人とお花見をしたり、3月末のわたしの誕生日には家族で鎌倉に一泊旅行に行くこともでき、多少ゆったりと穏やかに過ごせている気がします。
急に暖かくなったので、庭の草取りをしたり、キンカンやコデマリを新しく植えたりもしました。お花や実が楽しみです。
穏やかな家庭内とは裏腹に、前回も衆議院選挙の結果に暗澹たる思いをたくさん綴ってしまいましたが、相変わらずというか、さらに想像を超えて今の政権が本当に危うく、日々のニュースや情報に危機感しか覚えられない日々です。とはいえひとつ明るいニュースを。わたしの住む区で区長選挙がありまして、投票した候補者が当選しました! 応援していた候補者が勝つということがわたしにとって本当に久しぶりで、とても嬉しかったです。対抗馬の候補が政権与党や都知事からの支援を受けていたので、一石を投じることができたことは本当に良かったと思います。この区に引越ししてきて良かった……。
ちなみに、18才になった息子にとって初めての選挙でもあり、家族3人で投票に行きました。なんだか感慨深かったですよ。
とはいえ、前述のように今の政権は本当に危ういと感じます。憲法改正(改悪)の件では、日本でも大規模な反対のデモが起こっています。わたしも一度参加したのですが(そして今週末にも参加予定です)、主催者発表で3万人の人たちが国会前に集まり、抗議をしました。でも、警察によって集団にならないように規制され、国会議事堂前庭を解放されることもなく、周辺の道沿いに列になって並ばされるような状態で、「これだけ集まっている」という図になるのを避けさせられている状態でした。翌日のニュースでもあまり取り上げられることがなく(あっても「市民の集会が開かれた」程度に矮小化された記事だったり)、相変わらず政府寄りの配慮や報道がなされていて、今に始まったことではないけれど、政府の顔色をうかがったり統制されてしまっているメディアの姿勢にはとても問題を感じます。わが家ではおもにNHKが流れていることが多いのですが、毎日のようにニュースにツッコミを入れる日々です。内部には良識ある勢力もあると信じたいですが、本当にしっかりしてくれよ…と思いますよ。最近では痛ましい事件ばかりに異常なまでに時間を割いて、その影で着々と進んでいる様々な政策に関する動向は報道されず、その偏向報道や情報統制ぶりにうんざりしてしまうし、とても怖いです。

オランダの方は30代の方が総理大臣になり、未知数ながら排外主義のトーンは減るかな…?とのことでしたが、その後いかがでしょうか? 世界中のあらゆる国が少しでもそんな方向に向かったら良いなと思いますが、とにかくオランダは日本のような裏金議員が存在できない仕組みになっているとのこと、心から羨ましいです。裏金議員が存在していることも、その存在がうやむやにされて許されているような現状も、日本は本当に立ち遅れているし、なぜもっとみんな怒らないのかなぁ、きちんと罰せられる日は来ないのかなぁと、納税しているのが心から嫌になる日々です。しかもその税金が、こともあろうにイスラエルからの武器輸入に使われそうとか(そもそもどこからであろうと武器の輸出入ができる国にしないで!)、こんなにジェノサイドに反対していても日本国民である以上それに加担させられてしまうことに、本当に憤りを感じます。

と、またネガティブな話が多くなってしまいましたが、お手紙に書いてあった通り、
「戦争の記憶が遠ざかるとき、戦争がまた私たちに近づく。そうでなければ良い。」
というのは本当で、その通りになってきているようだし、その通りにさせてはいけないと思います。
ふー、話を変えますね。。
そういえば息子ですが、無事に高校を卒業いたしました! 息子が通う高校には色々なコースがあり息子はアートコースに所属していたのですが、そのコースは同じ学校法人の美術の専門学校を間借りするかたちで授業があり、高校卒業と同時にその専門学校の高校過程の修了資格も与えられるしくみになっているので(ややこしい…)、卒業式が高校と専門の2回もありました(笑)。高校は人数が多く、ちょっと規模の大きな卒業式で形式張っていましたが、専門のほうはこぢんまりしていてアットホームで、先生方や生徒たちの仲も良くて、なぜか先生方も卒業生も送辞の生徒も答辞の生徒も司会の在校生もみんな泣くという(笑)面白くて心の温まる卒業式でした。息子の友達でとくにやんちゃでおかしな子がいるのですが、普段の様子と違って最前列で何度も涙を拭う姿がなんとも可愛らしくてすごくほっこりしてしまいました。なぜ2回も卒業式に出なくてはならんのだ……専門のほうは割愛で良くない? なんて当初は思っていましたが、結果割愛しなくて良かったです。そして、息子の美大受験は残念な結果に終わり、晴れて(?)楽しい浪人生活に入ったことをお知らせいたします。またしばらくお弁当作りの日々ですー……。

それから、もう季節感的におかしくなってしまいますが、シンタクラースのお話ありがとうございました! 日本のなんちゃってクリスマスと違って(笑)きちんとした習慣が根付いている雰囲気が伝わってきました。シンタクラースもピートも屋台も色鮮やかで、異国情緒たっぷりのお写真もありがとうございます。ペーパーノーテンもオリボーレンも美味しそう……。
真剣にプレゼントのリクエストのお手紙を書く10才のご子息(もう10才になったんですか!!まだちっちゃかったあの子が!)、そういえばわが家にまだサンタクロースが来る設定だった頃、息子のリクエストがめちゃくちゃレアなヒーローもののヘルメットだったことがあり、血眼になって買えるサイトを探して入手したのを思い出しました。(親バカ。笑)
最近、まだまだ健在ではあるのですが、母の病院に付き添うことが増えてきました。父は介護の間もなく逝ってしまったので、母の手伝いはできるだけしたいと思っているのですが、腰の関係でゆっくり歩く母に腕を貸しながら歩幅を合わせていたら、根井さんの先のお手紙にあった記述を思い出しました。「若い子たちには本当に未来しかなく、それでいいし、そうであってほしい」という記述には、息子を思い浮かべながら深く頷いてしまうし、「反面、僕のほうは未来だけを見るには過去も溜まってきているし」という記述にも、自分を見るようでやはり頷いてしまいます。そして母には溜まってきた過去がたくさんあって、わたしにも溜まりつつあり、息子には未来があるというグラデーションを感じて、若さの素晴らしさと、年を取る厚みの、どちらも大切にしたいと思いました。
いやー、寄る年波には勝てないことも多々ありますが、ボルダリングをしながら体力は維持していきたいですねー。
あ、そうでした! わたしがカバーと挿画のイラストを担当したオランダの本がわたしのところにも届いたのでした! その名も『TSUNDOKU』。内容は全然読めませんが、、積読という日本の文化の紹介的な? ものなのかしら?? 装丁もしっかりしていて、手触りも良くて、良いお仕事ができてとても嬉しいです。重ね重ね、ご協力いただきありがとうございました! ちょっとノウハウわかったのでまた海外のお仕事したいなー。

そうそう、岸波さんの機械書房、以前に一度「FREE PALESTINE」の缶バッジを置いていただくために立ち寄らせていただきました。岸波さんの雰囲気そのままで素敵な本屋さんでした! その後はお会いできていないのですが、お元気かしら? また立ち寄れたらと思います。
それから、パレスチナのスパイスのザアタル、ちょうどお手紙をいただいた少し前のタイミングでわたしも入手したんです! タイムリー! NENOiで販売されてたんですね! 美味しいですね。ドレッシングに混ぜたりサラダにふりかけたりしています。お肉料理にも合うのかな? 色々試してみたいと思います。
パレスチナといえば、昨年5月に開催された(一昨年にも第1回がありましたが)『パレスチナ あたたかい家in松戸』という展覧会のカタログができ、わたしのところにも届けていただきました。パレスチナに心を寄せる100名以上の作家が参加した展示で、わたしも第1回第2回に参加して作品を作りました。一人では心細いこともありますが、たくさんの作家さんたちに囲まれてすごく心強かったし、その名の通りとてもあたたかい場所でした。一人一人が力を合わせれば大きなことも可能だと思える展覧会でした。世界中様々な懸念材料に溢れていますが、前を向いていきたいと思います。

5月にはひるねこブックスさんでのグループ展を控えています。今回は黒猫はちょっとお休みしてわが家の猫たち総動員の作品などを目下制作中です。次のお手紙には展示の様子なども書けるかな。ビジュアル解禁となりましたのでDMの画像を添付しますね。

あ、わが家の猫たちはみんな元気にしています。おちくんは相変わらず毎晩わたしの脇で寝ます。はこちゃんは相変わらずみんなのアイドルです。かんちゃんは甘えっ子ぶりが増してお膝タイムを設けています。せっちゃんは相方に高い位置での抱っこを要求しています。そんな猫たちです。
セナさんのカイカイは少し治まってきたりしていますか?

世界中の猫たちのしあわせは、人間も含めて世界の平和と繋がっています。そんな世界の平和を切実に切実に祈りつつ、今回はこの辺で。
根井さんもお元気でお過ごしください。
